摆摊

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【八岛】口止め

2018/09/29 rajira 广播梗衍生脑洞


隣のシャワー室がワーワーうるさい。
見なくても声で分かるけど、どうせ八乙女と中島はまた襲われたごっこでもしてるんだろう。
コンサート終わったばかりだし、元気だねって伊野尾はシャワーを浴びながら、しみじみに思った。

「ギャー、光くんどこ触ってんだよ!」

「ちょっかいを出してきたのはそっちだろ!100倍返しだ!」

「それは俺のセリフ!」

「知るか!」ペシって、大きい音がした。

「ちょっ!お尻叩くのは反則だろうか!父にも叩かれたことないのに!」

「何ガンダムネタぶち込んでんの?面白いから、いいけどさー!」

何このくだらない会話?男子高生かよ!言い争ってるの?褒めてるの?どっち?
聞こえてきた会話があまりにもバカすぎて、伊野尾は心の中で突っ込みながら、クスクスと笑って、わりと楽しんでる。

ペシっペシっと襲われたごっこの音が続き、このプレイはいつ終わるんだろう。

「つうか、お前のお尻くらいは薮にいつも叩かれてるんじゃん!俺は知ってるからな!」

「光くん、今のはもしかしてヤキモチ?キャー、やっぱり薮光最高♡ 後で薮くんに教えるよ!光くんがヤキモチ焼いてるって」

「はっ?バカかお前!」

ドーンって音がしたら、急に隣のシャワー室が静まり返った。ただサーサーとシャワーヘッドから水が流れる。

今はどんな状況?中島がびっくりすぎて、しばらく頭が回らなかった。

シャワー室で、同僚であり兄のように慕ってる八乙女光くんに、所謂壁ドンってやつを、されてるわけ?!!!

しかも、目の前に光くんのカッコいい顔が超近付いてきて、反応する余裕もないうちに、唇に暖かく柔らかい感触が伝わってきた!
ちょっと待って、触れるだけのキスなら、百歩譲っていいとして、なぜ舌まで入れてくるの?!
「うっ」
えっ、しかも光くんってキス上手!やっぱりいつも薮くんにされてるから、上手になったか?!萌える♡ って、何考えてんの自分!気持ちよく光くんにキスされながらも、薮光を思い出す自分に若干引いた。

「な...何…するんだよ」やっとキスから解放され、中島が先の勢いをなくして、小さい声で聞いた。

「お前がバカなこと言うから、口止めしただけ。俺がヤキモチ焼いてるのは、薮じゃなくて、裕翔のほうだよ。」呆れた口調だけど、優しく裕翔の頬を撫でた。

「そういう冗談やめてよ、薮くんに知られたら、俺殺されるかも!」

「いや、俺が殺される。」

「何ボソボソ言ってんの?」

「この鈍感野郎、もういいから、早くシャワーを済ませろ、この後らじら生放送だから、裕翔も出るんだろう」

「やばい、忘れてた!」


そしてらじら本番中

伊野尾「今日シャワー中わーわー言ってませんでした?」
八乙女「裕翔と壁にシャワーをガーってやって、襲われたごっこをやってるの。」
伊野尾「やるのはいいけど、急に静かになるから、本当にエリアンに襲われたのかなって!」
有岡「そうそう!」
八乙女「...そう」
伊野尾「そうじゃねえよ!(笑)」


本当はその時裕翔にキスしたことが、八乙女は言えなかった。
本当はシャワー後裕翔の顔が真っ赤だから、もしかして八乙女にキスされたのかって気付いたのが、伊野尾は言えなかった。
本当は八乙女にキスされ、ちょっと感じたのが、中島は言えなかった。
本当はらじらでひかゆとの襲われたごっこを聞いて、羨ましいと思ってるメンバー数名が、誰も言えなかった。




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